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盗難されたエジプトの遺物帰還('04.9.21)
クリスティ・オークションのカタログに掲載され、アメリカ合衆国政府盗品として差し押さえられていた、紀元前380年から280年にさかのぼるレリーフが無事エジプトに返還されました。
花崗岩製のレリーフは1990年にベハベイト・エル・ハガール神殿(Behbeit el-Hagar)から盗まれたもので、およそ5,000ドルの価値があると、政府筋は述べています。
販売前にエジプト政府はクリスティ関係者、入国税関などに対して、レリーフは1990年に神殿から盗まれた遺物であると連絡しました。
クリスティは直ちに遺物の販売を中止、政府が調査した上で押収して無事エジプトに返還されることになりました。
ニューヨークのマハムード・アラム・エジプト総領事は、[今回のケースは国の文化遺産保護において国際的な協力が得られた良い例であり、所属していたエジプトへ返還され、レリーフはもともとあった神殿の壁に埋め込まれることになるでしょう。盗難された時には神殿は荒廃が進んでいましたが、現在は修復されている。盗まれたレリーフそのものは小さいものかもしれません。しかし古代神殿にとっては非常に価値の高いものです。これは歴史小説の一小節もしくは、いくつかの単語のようなものです。」と、述べています。
ベハベイト・エル・ハガール神殿は第30王朝エジプト最後の王、ネクタボ2世によって建てられた神殿です。
英国の旅行作家リチャード・ポコケ氏が1743年に発行した著書に、エジプトの神殿の中では高価な材料である花崗岩が用いられ、柱頭とヒエログリフからイシス神殿と思われると、記されています。
